大人の矯正
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大人の矯正
矯正歯科治療とは、歯を動かして悪い歯並びをきれいにし、咬み合わせを治す治療のことです。歯並びの美容的改善をするだけでなく、発音障害の改善や歯のガタツキをなくし歯の清掃性の改善、歯の寿命を延ばす予防的な効果も期待できます。
永久歯に生えそろった方を対象とするのが大人矯正で、「2期治療」ともいわれます。矯正治療は、歯肉と歯を支える骨(歯槽骨)が健康であれば年齢制限はなく、永久歯が生え揃う12歳前後~70歳代まで治療可能です。治療技術の進歩により、患者様のライフスタイルに合わせ様々な治療法が選択できるようになりました。
叢生(そうせい)
歯並びがでこぼこになっている状態を叢生(そうせい)といいます。歯磨きのときにブラシが届きにくく、歯垢が残りやすいため、虫歯や歯槽膿漏の原因になります。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎の前歯が前に傾斜している状態で、下顎の歯が後ろにあることでも出っ歯に見えます。前歯で唇を切ってしまったり、顔を強打したときに歯が折れやすくなります。下の前歯が上の前歯の裏側の歯茎を傷つけてしまうこともあります。
下顎前突(かがくぜんとつ)
下顎の前歯が上顎の前歯より前面に出ている状態で、かみ合わせが反対になるため「反対咬合」とも呼ばれます。上下の前歯の傾きに問題がある場合と、下顎が大きい、もしくは上顎が小さいことで起こります。うまく食べ物が噛めなかったり、滑舌が悪くなります。
開咬(かいこう)
噛んでいても上下の前歯がかみ合っていない状態をいいます。前歯で食べ物を噛み切ることが難しく、正しい発音や咀嚼がうまくできないこともあります。指しゃぶりの癖や舌を前に押し出す癖が原因となることがあります。
空隙歯列(くうげきしれつ)
歯と歯の間に隙間ができている状態です。隙間に食べ物が挟まりやすくなり、虫歯や歯周病の原因になります。
過蓋咬合(かがいこうごう)
上下のかみ合わせの重なりの度合が大きい状態をいい、上の歯が下の歯を覆ってしまうほど深く噛んでしまいます。下の前歯が上の前歯の裏の歯茎を刺激することで炎症を起こすことがあります。
顎変形症(がくへんけいしょう)
顎変形症とは、顎(あご)の骨の大きさや形、位置の異常によって、顔の変形(ゆがみ、ねじれ)やかみ合わせに大きなずれが生じている状態をいいます。
成長期のお子さんであれば、矯正歯科治療で顎骨の成長をコントロールしながら骨格に問題のある歯並びを改善していくこともできますが、骨の成長が止まっている成人の場合、顎骨の著しい不調和を改善するためには外科治療を組み合わせた「外科的矯正治療」が必要となる場合があります。
歯並びの影響は、口元だけでなく胃に負担がかかったり、見た目のコンプレックスの原因に繋がることもあります。
一般的に非抜歯治療の場合は2年〜2年6ヶ月、抜歯治療の場合は2年6ヶ月〜3年と言われています。治療方針や歯の動くスピードにより治療期間が異なる為、あくまで目安となります。
当院では、「個々の患者様に合った矯正治療の提供」が特徴です。矯正器具が目立つことに抵抗がある患者様には、審美ブラケットを使った白色の目立ちにくい装置を用いた矯正治療や透明なマウスピースによる治療を扱っています。更に、矯正用アンカースクリューの植立、CT撮影、治療方針変更に伴う装置の再作製に追加料金はかかりません。
ワイヤー矯正
歯の表面にブラケットを取り付け、そこにワイヤーを通して矯正する治療方法です。最もポピュラーな治療法で幅広い症例に対応できます。
メリット
デメリット
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)
マウスピース型カスタムメイド矯正装置とは、患者様の歯型に合わせて作製したマウスピースを決められた時間装着していただき、歯をゆっくりと動かしていく矯正方法です。透明なマウスピースを使用するため、口を開けたときに矯正装置が目立ちにくくなります。
マウスピースによる治療法は従来のワイヤー矯正と比べると適用となる症例に制限があります。そのため適応できるかどうかの正確な診断が必要です。当院では予測実現性の高い治療を行うため、CTとシミュレーションソフトウェアを活用しております。
メリット
デメリット
矯正装置があることで歯磨きがしずらくなり、虫歯となってしまうことがあります。そのため矯正治療中はご自身での丁寧なブラッシングが不可欠です。当院ではブラッシング指導と、矯正治療期間中適時クリーニングをすることで、原因の除去や予防をします。また、万が一矯正治療中に詰め物の脱離や虫歯治療などが必要となった場合は、当院にて治療を行うことが可能です。
部分矯正治療は部分的に装置を装着し、歯並びを整える治療法です。部分矯正治療では前歯の部分的なでこぼこを整えたり、補綴治療を効率よく行うために選択される場合もあります。全体の矯正治療と違い、治療期間や治療費を抑えることができます。しかし、適応できる症例が限られるため、お口の中の状態により適応可能か判断します。また、非抜歯での治療となります。
固定式ワイヤー装置がつくと歯ブラシがしづらくなり、汚れが原因で虫歯や歯周病になりやすくなります。当院にて歯ブラシ練習を行いますので、丁寧に磨くよう心がけてください。
装着後はなるべく歯にくっついてしまうガムやハイチュウ、グミ、装置を傷つけやすい固いせんべい、アメなどは避けていただきます。また、前歯の装置が取れやすいため、りんごやとうもろこしの丸かじりは注意が必要です。
装置を外している際は食べ物の制限がありませんが、マウスピース型装置の装着時間を確保するため飲み物や間食の頻度には気をつける必要があります。
カレーやミートソースなどがあります。矯正治療日にはワイヤーやゴムの交換を行いますので、着色が気になる方は矯正治療日に合わせてお食事ください。
コーヒーや紅茶、赤ワインなどが代表例としてあります。ストローで飲むと着色を避けることができます。
矯正治療は年単位での長い期間のかかる治療です。
転勤や引越しにより転院が必要になる場合は転院先で治療がやり直しになることや、矯正費用が再度発生する可能性があります。できる限り治療を開始した医院での治療を続けることがベストですが、転院が必要となった場合は早めに主治医に相談されることをお勧めします。
はじめにお口やお顔の写真撮影をします。その後、歯並びのお悩みや治療に関する疑問を伺います。予想される治療方法や治療に関わるメリット・デメリット・費用を説明します。当院では、患者様へのカウンセリングを元に様々な選択肢を提案します。患者様にとって、ベストな選択ができるように詳しい説明や疑問、不安に対して安心いただけるようサポートをします。
矯正用のレントゲン撮影、デジタルスキャナー(iTeroエレメント 5Dプラス)による口腔内スキャン、必要に応じてCT撮影を行います。
また、正確な診断と最適な治療方法の提案のために、型取りが必要な場合があります。
精密検査の結果をもとに作製した治療計画について説明します。治療プランが複数ある場合は、それぞれのメリット、デメリット、治療期間について説明します。それを踏まえた上で、患者様と一緒にベストな治療プランを選択します。ここでも気になる点や疑問点がありましたら些細なことでもご質問ください。
原則、月に一回のペースで通院が必要です。装置の種類や使用状況によって、通院頻度は異なります。ワイヤーやマウスピースを使用し、歯を動かしていき、目標の歯並びへ整えていきます。治療の内容によっては患者様ご自身で矯正器具にゴム掛け(顎間ゴム)を行っていただくことがあります。
動かしたばかりの歯は骨や歯周組織が安定していないため元の位置に戻ろうとします。矯正装置が外れた後は、歯ならびを維持していくために保定装置(リテーナー)で歯ならびの維持・安定を図ります。
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